本研究会では第22回研究会を下記のとおり開催します。一般研究発表、次いで、言葉の原点としてのコミュニケーション行動が異文化・異分野間でなされる時、そこに展開する洞察、思索、創造的思考に光を当てて言葉について問い直すシンポジウム、最後に参加者全員での討議を計画しております。発表をご希望の方は下記の応募要領をご参照のうえご応募ください。言語に関する諸分野の皆さまとの研究交流を楽しみにしております。ぜひ奮ってご参加ください。

テーマ:対照言語行動としての異文化・異分野コミュニケーション

現代社会では多様性、異質性を尊重することの重要性が高まっています。社会を構成する各コミュニティはそれぞれの歴史を通じ、独自の文化、またディスコースの手法を創り上げてきました。その壁を越えてコミュニケーションを図ろうとするとき、翻訳行為が必要になります。起点(原文)言語と目標(訳文)言語が、発想、語彙や文体、ジャンルなどを共有しないとき、翻訳者・通訳者は異質の知と向き合い、とまどいつつも探索、洞察を重ね、熟考し止揚し、創造的思考を展開します。これにより読者・聴者はそれまで気づかずにいた新たな知と出会うことになると言えるでしょう。今回は3つの異なる研究アプローチから、異文化・異分野の世界に住む他者とコミュニケーションを図ることの意味を、参加者のみなさまと一緒に探っていきたいと思います。

[日時]10月19日(土)  13:00~17:30

[会場]東京工業大学(10月からは「東京科学大学」)大岡山キャンパス

        東急大井町線・目黒線「大岡山」駅

[対面形式で開催](今後の社会状況次第でオンライン形式に変更の可能性もあります)

[内容]

●研究発表 3件 応募については※をご参照ください。

●シンポジウム「対照言語行動としての異文化・異分野コミュニケーション」

1.武田珂代子氏「通訳の相互行為性、通訳者の行為主体性とパワー:

MLB通訳と音声翻訳システムの事例を通して」〈仮〉(立教大)

 

2.野原佳代子氏「戦後日本の異文化・異分野コミュニケーション:

理科教材の日本語訳から見る初期STEAM教育の試み」〈仮〉(東工大)

 

3.井上 健氏「文学の翻訳はいかにして文学となるのか:

一人称代名詞と時制の翻訳を中心に」(東京大学名誉教授)

 

●全体討議

 

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[参加費(資料代を含む) ]500円〈予定〉
[定員]100名(定員になり次第、締め切ります) [参加申込]要予約
◆ 参加申し込み開始日・方法については、準備が整い次第追ってお知らせいたします。(※研究発表応募期限は下記のとおり8月15日)
※[発表応募要領]
〇テーマ:対照言語行動に関するもの、その他、広く日本語・他言語・日本語教育に関する様々な研究(対照研究、学際的研究を含む)。応募多数の場合は選考の際、今回のテーマに合わせた発表を優先することがあります。予めご了承ください。
〇発表形式 <予定>発表後、概要(1500字程度)を本研究会HPに掲載します。
〇申し込み方法

・Wordファイルに、題名、キーワード3語、要旨[研究の目的と方法、結論及びそこに至った道筋につき端的にまとめたもの] (以上、500字以上700字程度まで)、参考文献・資料名(制限字数外)を記入。ただし、氏名及び本人が特定できる情報は書かないでください (自著論文引用の際は他と同様、氏名(2024)「論文名」『所載誌名』(発行機関名)等とする) 。

・メール本文に氏名、所属(学生の場合は学年を明記)、メールアドレスを記入、上記Wordファイルを添付し、件名を「22JACSLA・発表申し込み」としてご応募ください。

・応募先:ダブルチェックのため山田昌裕・川瀬卓 mshrymd0208[at]gmail.com;  skawase[at]shirayuri.ac.jp 両名宛にお送りください。その際‘[at]部分を@に変換してください。

○応募期限:2024年8月15日(木)(受信通知を8月22日までに送信します)諾否は9月5日(木)までにご連絡します。

以上、ご案内申し上げます。関心をお持ちの方への本メールの転送歓迎、どうぞよろしくお願いします。

実行委員長:野原佳代子 (東工大)

世話役:氏家洋子 (元・北京日本学研究センター)・川瀬卓(白百合女子大)・志賀里美  (恵泉女学園大)・竹内直也 (相模女子大)・名塩征史 (広島大)・山田昌裕(神奈川大)