第14回 対照言語行動学研究会

発話行動の実態への注視から既成の文法・構文の枠組みを見直され、第一線でご活躍のお二方をお迎えし実施しました。講演とそれに続く参加者全員での活発な討議により、議論を深めることができました。

今回は、参加申し込みが定員を超え満員御礼となりました。会場の都合にて、受付を事前に締め切らせていただいたこと、お詫びを申し上げます。次回のご参加を心よりお待ちしております。

◎テーマ 「発話行動を言葉に即して考える —発話の実態とそこに見る文法 —」

最近盛んな言語行動研究では現実に発話される表現を場面や状況の中で捉えようとしています。そこには行動面に比重を置いて実態に迫ろうとするものと、より言葉に即して、場面や文脈とそこから生まれる発話との関係を見つめようとするものとがあります。後者ではそこから文法規則を捉え直す研究も生まれています。行動面と言語表現面について双方向で研究がなされ総合的に言葉について考察することを目指し、発話の実態を言語表現面に焦点を当てる貴重な機会となりました。

日時
7月18日(土)13:30〜17:00 (懇親会 17:30〜19:00)
会場
青山学院大学 総研ビル(第14号館) 8階 第10会議室
プログラム内容
  1. 講演:定延利之講師 [言語学・コミュニケーション論](神戸大学)

    「非流ちょう性の文法」
    要旨: 母語話者の日常的な話し言葉に見られる非流ちょう性を3タイプ(夾雑物挿入タイプ・細切れタイプ・つっかえタイプ)に分類し、それらのタイプのいずれにも「文法」と呼べるような、教育/習得可能な規則性があることを、我々にとって身近な現代日本語を例に示す

  2. 講演:天野みどり講師 [日本語学・現代日本語文法論](大妻女子大学)

    「発話の予測と構文」
    要旨: 省略や逸脱のある言語形式からどのようにして意味理解がなされるのか。逸脱的な「それが文」をとりあげ、「それが」の後の発話がどのように予測されるかを、母語話者・外国人日本語学習者の調査から明らかにし、意味理解に果たす「構文」の役割を考える。

  3. 全体討議